クッキーレス時代を生き抜くためのサバイバルキット

Googleが2023年に3rdパーティCookieを無効化することに伴い、パブリッシャー企業やブランド企業は準備を進める時期に来ています。Webサイト上でのターゲティング、コンテンツの収益化、デジタル広告などいろいろな施策がありますが、どのような施策であれ、いかにしてオーディエンスのターゲティングや、適切な方法でユーザーとのエンゲージメントを向上していくかが、継続的な成功への鍵となります。

本コンテンツは、3rdパーティCookie依存から脱却し、自社が保有するデータを活用して、ユーザーと直接的な関係性を築く戦略へと移行するためのサポート情報としてご活用いただけると幸いです。

クッキーレスへの準備はどのくらいできていますか?

下記のクッキーレス対策進捗確認フォームに回答することで、自社のクッキーレス対策への準備がどれくらいできているかを確認できます。

お客様の個人情報は、お客様のアカウントの管理、およびお客様が要求した製品やサービスに関する情報の提供のみに利用されます。

進捗確認フォームはこちらから

クッキーレス用語集

ゼロパーティデータ・CDP・DMPなど、クッキーレスに関連する基礎用語について説明します。

  • アドネットワーク パブリッシャーと広告主の間を仲介する広告テクノロジープラットフォームです。広告主が複数のパブリッシャーを横断して利用可能な広告枠や在庫の購入を支援します。
  • アドエクスチェンジ 広告主やパブリッシャーが、リアルタイムのオークションを通じて、広告スペースを売買できるデジタルマーケットプレイスです。主にディスプレイ、動画、モバイル広告の在庫を販売するために利用されます。
  • アドサーバー パブリッシャー・広告主・代理店・アドネットワークがオンライン広告キャンペーンを管理・運営するためのシステムです。アドサーバーは、Webサイトにどのような広告を表示するかを瞬時に判断し、配信する役割を担います。その上で、アドサーバーは、広告主が広告の実績を把握するためのデータ(インプレッション、クリック数など)をレポートします。
  • ビッドストリーム 入札可能なオンラインオーディエンスの、リアルタイム・ビッディング(RTB)オークションによって生成される広範囲なデータセットです。
  • 同意管理 Webサイトやアプリがサイト利用者の同意を得た上で、Cookieを使用したデータ収集を行い、GDPRやCCPAなどのプライバシー規制に準拠するプロセスです。
  • カスタマーデータプラットフォーム CDPと略されます。様々なタッチポイントからリアルタイムにデータを収集し、それを一元化された個々のユーザープロファイルとして構造化するプラットフォームです。
  • データクリーンルーム GoogleやFacebookなどのプラットフォーム企業が所有するデータを、パートナー企業と共有する為のデータの保管場所です。広告主からの1stパーティデータもこの空間に取り込み、プラットフォーム企業のデータと比較を行います。ただし、運用を手作業で行うため、情報保護上のリスクも生じます。
  • データレイク あらゆる規模の構造化データや非構造化データを保存し、分析可能な一元化されたデータプラットフォームです。
  • データマネジメントプラットフォーム DMPと略され、広告キャンペーンデータやトラフィックデータなど様々な種類のデータを蓄積・管理・分析する機能を提供し、それらのデータを利用したユーザーセグメントを作成することでターゲティングを向上させるプラットフォームです。
  • データマーケットプレイス オーディエンスデータ提供者とそのデータ利用者をマッチングし、売買を行うオンラインの取引場所や仕組みを指します。多くの企業が、サイト訪問ユーザーの属性分析に利用したり、社内で管理しているユーザーデータを補強するために利用されます。
  • デマンドサイドプラットフォーム 広告主や代理店が、オートメーションで広告を購入するために利用するプラットフォームのことです。DSPと呼ばれるこのプラットフォームは、主にディスプレイ広告・動画広告・モバイル広告、検索広告などの購入に使用されています。
  • 純広告 広告主がパブリッシャーと直接取引し、Webサイトやアプリの広告枠を販売する広告商品です。広告主は価格を交渉し、広告の掲載場所・掲載日・掲載期間・ターゲット条件などを選択して、パブリッシャーは、条件に適合したユーザーのサイトアクセスに対して広告を配信します。
  • 1stパーティデータ ユーザーがWebサイトやアプリを閲覧したり、オンラインストアにアクセスしたりする際に、サービス運営社がユーザーをトラッキングすることによって収集される行動データです
  • FLoCデータ FLoC(Federated Learning of Cohorts)は、機械学習を活用してWebサイトを訪れたユーザーのデータを分析、何千人ものユーザーから構成されるグループ(コホート)を作成し、ターゲティング利用する手法です。ブラウザ内のアルゴリズムプロセスが、人々が最近訪れたWebサイトや、閲覧したページの内容などに基づいてコホートを構築します。FlocはGoogle社が提供し、Chromeに限られた仕組みとなります。Chromeはグローバルで70%程度のシェア率を保持しています。(FLoCは2022年1月に開発の停止が発表されました。)
  • ヘッダー入札 ヘッダー入札とは、複数の広告主が同時にデジタルオークションに参加し、Webサイトの広告枠を獲得する仕組みです。この入札は、ページが読み込まれるたびに、また広告枠ごとに行われます。
  • IAB TCF 2.0データ IAB Europeは、IAB Tech Labと共同で、TCF(Transparency and Consent Framework)v2.0を発表しました。TCF v2.0は、消費者へ提供する透明性と選択肢の拡大、同意とコンプライアンスに基づくデジタル資産管理、これらを標準化し、業界の連携を目指しています。
  • アイデンティティグラフ (IDグラフ) 個々のユーザーに関連するすべての識別子を格納するデータベースです。Eコマース・CRM・メールマーケティングツール・広告プラットフォームに同じユーザーが存在している可能性があります。IDグラフは、すべてのツールのデータを処理し、同じユーザーを1つのユーザープロファイルにまとめることが可能です。
  • IDレゾリューション(データ検証/照合) 複数のデバイスやタッチポイントからのデータを統合して、統一されたユーザープロファイルを作成する手法です。
  • Lookalike(類似)モデリング ターゲットとなるユーザーの数を拡張するために、対象ユーザーと類似する行動データや興味関心データを持つユーザーを識別する仕組みです。
  • PII(個人を特定できる情報) PIIとは、特定の個人を識別するために使用できるあらゆるデータです。これまでは、住所・メールアドレス・電話番号・マイナンバーなどがPIIとされてきましたが、技術の進歩により、PIIの範囲は大幅に拡大しています。PIIには、IPアドレス・ログインID・ソーシャルメディアへの投稿・デジタル画像などが含まれます。また、地理的な位置情報、生体情報、行動データもPIIに分類されます。
  • プログラマティック広告 運用型広告とも呼ばれています。従来の純広告とは異なり、外部の広告プラットフォームからデジタル広告を配信することを指します。
  • 2ndパーティデータ 特定のビジネスパートナーから提供されたユーザーデータのことを指します。これは、ビジネスパートナーの1stパーティデータです。
  • セグメント 共通した特性を持つユーザーグループです。
  • SSP(サプライサイドプラットフォーム) パブリッシャーが自動で広告を販売するために使用するプラットフォームのことです。SSPは主にディスプレイ広告、動画広告、モバイル広告の販売を支援するために使用されます。
  • 3rdパーティデータ 自社やパートナー企業以外の第三者が提供するデータです。データソースは明確ではないことが多く、データの信憑性は低いです。
  • ユニバーサルID アドテックのコンソーシアムや企業で作成されたユーザー識別子で、Cookieを同期することなく、Web上でユーザーを識別するための共有IDを提供します。確率論的マッチングがベースにあるCookieとは異なり、ログインを主体とした決定論的マッチングに基づいて作成されます。
  • ユーザープロフィール 個々の行動パターンや興味関心、意図、コンテキストなどに関するデータの組み合わせから作成されたユーザーごとのプロフィールデータです。
  • ゼロパーティデータ 登録フォーム・アンケート・サイトの設定項目・その他のデータ収集手段により、ユーザーの明示的同意の下に提供されたデータです。

クッキーレス

3rdパーティデータに基づいて大規模なオーディエンスを構築する時代は終わりを迎え、クッキーレス時代に向けビジネスモデルを移行しなければなりません。この変化するビジネスモデルは、より深いエンゲージメントと会員ユーザーのデータを収集し、活用できる環境を構築することが必要になります。3rdパーティCookie廃止に伴い、考えるべきポイントを紹介いたします。

クッキーレス対策の更なる情報をお知りになりたい方は以下をクリックしてください。

詳細を見る